宮崎で倉庫を建てるなら知っておきたいこと
こんにちは。コストダウン設計団の専務 新森です。
倉庫の新築をご検討の方の中には、
「宮崎に倉庫を建てるのってどうなんだろう?」
「倉庫を建てるには、どんなことに注意すればいいんだろう?」
「倉庫の建築費用が適正化どうか不安」
など、様々な疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
倉庫を建てるには、土地探しから始まり、設計、施工、そしてその後のメンテナンスまで、様々なことを検討しなければなりません。
そこで今回は、宮崎で倉庫を建てる際に知っておいていただきたい情報をお伝えいたします。
宮崎で倉庫を建てたいと考えている事業主の方や、倉庫建築に関わる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
宮崎で倉庫を建てるメリット
物流拠点としての利便性
宮崎県は、九州の南東部に位置し、太平洋に面した県です。
地理的な優位性を活かし、陸海空の交通網が充実しているため、全国各地、そして海外との物流拠点として非常に便利な立地となっています。
具体的には、
高速道路網
東九州自動車道が南北に走り、九州各地へのアクセスが良好です。 また、宮崎自動車道を利用すれば、熊本や大分方面へのアクセスもスムーズです。 高速道路網の整備により、トラック輸送の効率化、輸送コストの削減、納期の短縮などが期待できます
空港
宮崎ブーゲンビリア空港は、東京、大阪、名古屋、福岡など、国内主要都市への直行便が就航しています。 また、韓国や台湾への国際線も就航しており、海外との取引を行う企業にとっても便利です。 航空輸送を利用することで、遠方への輸送や、緊急性の高い商品の輸送にも対応できます。
港湾
宮崎港は、国内外との物流拠点としての役割を担っています。 東アジアや東南アジア諸国との定期航路があり、海外との貿易を行う企業にとって大きなメリットとなります。 また、近年ではクルーズ船の寄港地としても注目されており、観光客の増加による経済効果も期待されています。
このように、宮崎県は、多様な輸送手段に対応できる、優れた物流拠点と言えるでしょう。
倉庫の種類と特徴
倉庫には、様々な種類があります。それぞれの特徴を理解し、用途に合った倉庫を選びましょう。
1. 平屋建て倉庫
平屋建て倉庫は、最も一般的な倉庫の形式です。
メリット
建設コストが安く、初期費用を抑えることができます。
荷物の搬入出がしやすい構造で、作業効率が高いです。
天井を高く設計することができるため、大きな荷物を保管することができます。
建物の構造がシンプルなので、メンテナンスが容易です。
デメリット
敷地を広く必要とするため、土地の確保が難しい場合があります。
同じ面積の多層階建て倉庫と比べると、保管効率が低くなります。
防犯対策に工夫が必要となります。
用途: 軽工業製品、日用品、雑貨などの保管に適しています。
2. 多層階建て倉庫
多層階建て倉庫は、限られた敷地を有効活用できる倉庫です。
メリット
狭い敷地でも多くの荷物を保管できるため、土地の有効活用に繋がります。
県内中心部など、地価が高い地域に適しています。
防犯性が高いというメリットもあります。
デメリット
建設コストが高く、初期費用がかかります。
荷物の搬入出にエレベーターなどが必要になるため、設備投資費用がかかります。
荷物の搬入出に時間がかかるため、作業効率が低下する可能性があります。
用途: 大量の荷物を保管する必要がある場合に適しています。
3. 冷蔵倉庫
冷蔵倉庫は、一定の温度帯(0~10℃)で商品を保管する倉庫です。
メリット
温度管理が必要な商品を保管できるため、品質を維持することができます。
食品ロスを削減することができます。
デメリット
建設コストや維持費が高くなる傾向にあるため省エネ対策なども必要です。
専門的な知識や技術が必要となります。
用途: 食品、医薬品、化学薬品などの保管に適しています。
4. 冷凍倉庫
冷凍倉庫は、-20℃以下の低温で商品を保管する倉庫です。
メリット
長期保存が必要な商品を保管できるため、在庫管理の効率化に繋がります。
食材の鮮度を保つことができます。
デメリット
建設コストや維持費が非常に高いです。
専門的な知識や技術が必要となります。
環境への負荷が高いという側面もあります。
用途: 冷凍食品、水産物などの保管に適しています。
5. テント倉庫
テント倉庫は、テント生地を屋根や壁に使用した倉庫です。
メリット
建設コストが安く、初期費用を抑えることができます。
短工期で建設できるため、すぐに使用することができます。
解体や移設が容易です。
デメリット
耐久性が低く、強風や豪雨などの自然災害に弱いという側面があります。
温度管理が難しいため、保管できる商品が限られます。
防犯性が低いというデメリットもあります。
用途:一時的な保管場所として、イベント会場、資材置き場などに適しています。
宮崎で倉庫を建てる際の注意点
宮崎で倉庫を建てる際には、以下の点に注意する必要があります。
1. 地盤
宮崎県は、火山灰土壌やシラス台地など、地域によって地盤が異なります。地盤調査をしっかりと行い、適切な基礎工事を行うことが重要です。
例えば、
火山灰土壌
火山灰土壌は、水はけが悪く、軟弱な地盤であることが多いです。 地盤改良工事や杭打ち工事など、適切な基礎工事を行う必要があります。
シラス台地
シラス台地は、火山灰が固まった地盤で、比較的安定しています。 しかし、場所によっては、地盤が軟弱な場合もあるため、注意が必要です。
地盤調査を怠ると、地盤沈下や建物の傾斜などの問題が発生する可能性があります。
信頼できる専門業者に地盤調査を依頼し、適切な基礎工事を行うようにしましょう。
2. 気候
宮崎県は、温暖な気候ですが、台風や豪雨などの自然災害が多い地域です。これらの災害に備え、耐風・耐震設計を行う必要があります。
具体的には、
台風
台風による強風や飛来物から建物を守るために、耐風設計が重要です。 屋根や外壁の強度を高めたり、シャッターや防風ネットを設置するなどの対策を検討しましょう。
豪雨
豪雨による浸水被害を防ぐために、排水設備を適切に設計する必要があります。 また、建物の周囲に土嚢を積んだり、防水シートを敷くなどの対策も有効です。
地震
宮崎県は、南海トラフ地震の発生が懸念されている地域です。 耐震設計をしっかりと行い、地震による被害を最小限に抑える必要があります。
このような自然災害のリスクも考慮し、安全性の高い倉庫を建設することが重要です。
3. 法規制
倉庫を建てる際には、建築基準法や消防法などの法規制を遵守する必要があります。
事前に、宮崎県の建築基準条例などを確認しておきましょう。
例えば、
建築基準法
建築物の用途、規模、構造などに関する基準が定められています。 倉庫の用途や規模によっては、建築確認申請が必要となります。
消防法
火災予防のための基準が定められています。 倉庫の規模や保管する物品によっては、防火設備の設置が義務付けられます。
都市計画法
市街化区域や市街化調整区域など、土地の利用に関する規制が定められています。 倉庫を建てる場所によっては、開発許可が必要となる場合があります。
これらの法規制に違反すると、罰則が科せられる可能性があります。専門家と相談し、法規制を遵守した倉庫建設を行うようにすることがおススメです。
まとめ
今回は、宮崎で倉庫を建てる際に知っておきたい情報をまとめました。
倉庫を建てることは、大きな投資になります。
しっかりと計画し、信頼できる企業に相談することをおすすめします。
私たちの設計事務所では、お客様のニーズに合わせた倉庫の設計を行っています。
宮崎で倉庫建築をお考えの方は、お気軽にご相談ください。